これまで日本の建物は、古くなると解体して建て直し、或いは古くないのに所有者が替わると解体して建て直すということを続けてきました。"スクラップ&ビルド"と呼ばれる悪しき慣習です。建物自体が、周辺や住み手の変化に対応ができず、存在意義を失ってしまうからです。
  一方、欧州の街を歩くと、古き建物に新しきアイディアを吹きかけ、見事に蘇った心地良い空間に遭遇することができます。
私はこの空間再生のアイディアを、私的空間(住空間)⇔公共空間(商業など)を一つ目の軸に、東京⇔地方都市をもう一つの軸として捉え、日本のあらゆる場面で活用したいと考えています。
東京での住空間の一例として、古いマンションの1室を、リノベーションにより再生させることを考えています。
空間再生のアイディアは、東京の多様な価値観やライフスタイルに応えることが可能だからです。
また、地方都市においては公共空間である商店街のアーケードリノベーションを試みてみました。
再生されたアーケードが、再びまちの顔となり、街の活性化へと繋がることを強く望んでいます。
○過去の取り組み
◇桑名市寺町商店街アーケード改修 | |
<改修前> |